shop-tools — コンセプト詳細(V1中心)

「店舗向けツール(セルフレジ+POS/PSP連携+非換金ポイント)」の検討ノート。

  • 調査日: 2026-10-11
  • データ時点: 2025–2026年
  • ステータス: V1設計確定(実装前。設計は design.md)
  • 親: README.md

0. 出発点

  • 決済そのものの自前運用はしない(規制+ネットワークでソロ不向き)。
  • 代わりに店舗向けツールを提供し、店舗と銀行/PSPを"つなぐ"。
  • ポイントを現金に近い形で管理したい、という要望に応える。
  • セルフレジアプリのようなソフトウェアとして提供する。

→ これは ../../topics/solo-leverage.md の「逃げ道①(運用せずツールを売る)」の具体化。


1. 型の位置づけ

  • 本体は B(ツール/サービス)。
  • 決済はスポンサー(銀行/PSP)に委譲=D依存だが運用は持たない。
  • 両面市場・横断ポイント流通を狙わない限り、ネットワーク(F)に落ちない。

ソロ適性を決めるのは「資金と指図を持つか」。持たなければ軽い。


2. 規制の線引き(重要)

設計 規制の当たり ソロ
純ツール(店舗が主体、提供者はベンダー) 規制外に寄せられる ○〜◎
決済代行/収納代行(振込先・金額を銀行へ伝達) 電子決済等代行業の登録が必要になり得る △
換金できるポイント 前払式支払手段/資金移動に触れる可能性 ×寄り
換金しない店舗内ポイント 軽い(景品/ポイント表示の範囲) ○

日本の制度(裏取り済み):

  • 銀行APIでの口座情報取得・送金指図は「電子決済等代行業」(財務局登録制、個人でも登録可だが銀行との契約・システムリスク審査・苦情対応等が重い)。
  • 決済代行・収納代行でも、振込先や金額を銀行に伝達する方式は原則として電子決済等代行業の登録が必要(金融庁パンフレット)。
  • 資金を預かって送るなら「資金移動業」(登録、第一種は認可)。換金可能なポイントは「前払式支払手段」等。

原則: 提供者は「資金と指図を持たない」。決済は店舗の口座/PSP、ポイントは非換金 or 認可主体に委譲。


3. V1 / V2 の分岐

V1(ソロ可・本命)

  • セルフレジ+POS/PSP連携ツール。
  • 換金しない店舗内ポイント。
  • 決済運用はしない。規制外志向。
  • 収益: 店舗向けSaaS(月額+導入費+オプション)。

V2(パートナー必須・ソロ不可に近い)

  • 店舗×銀行の収納代行+換金ポイント。
  • 電子決済等代行業の登録 or 認可事業者との提携が前提。
  • ボトルネック3(経済/流動性)・4(規制/信託/不正)が同時に重くなる。

→ ソロで行くなら V1。V2は「規模が出てから/パートナーを伴って」に後置。


4. V1のMVP(たたき台)

  1. 1業種・少数店舗でセルフレジを提供(例: 小売/飲食のカウンター)。
  2. 既存POS/PSPへの接続アダプタを薄く作り、決済は店舗側で完結。
  3. 非換金ポイントの付与・利用・レポートのみ実装。
  4. 「提供者は決済に関与しない」責任分界を契約・UI・ドキュメントで明示。

非目標: 資金移動、収納代行、換金ポイント、与信、立替。


5. リスク

  • 規制の線に踏み込む誤設計("つなぐ"を"指図の伝達"にしてしまう)。
  • POS/PSP/銀行との連携の多様性(機種・APIの乱立)=サポート負荷。
  • 発見(SaaSの棚が混む。店舗向けは事例/紹介/代理店が鍵)。
  • ポイントの解釈(実質換金と見なされない設計・説明)。

6. 未解決の問い

  • Q1. 最初の業種・店舗像(誰の何を楽にするか)。
  • Q2. 「つなぐ」の具体(読み取りのみ/表示のみ/自動突合)で規制線を越えない範囲は何か。
  • Q3. ポイントを非換金に留めたとき、店舗・客に十分な価値が出るか。
  • Q4. 収益(月額/SaaS)とサポート(多機種連携)の採算。
  • Q5. V2(収納代行/換金ポイント)へ進む条件と、その際のパートナー像。

7. 出典